定年後の男性の居場所づくりとして豊中市社会福祉協議会の事務局長でコミュニティソーシャルワーカーの勝部麗子氏が2016年に都市型共同農園「豊中あぐり」を立ち上げ今年で8年目を迎えました。菜園は9箇所に増えすべて無償で提供されています。

都市型農園の運営と管理
「豐中あぐり」は個人として野菜の栽培を 楽しむ農園ではなく、共同ファームという形にこだわり、会員制ですべての行事 は会員同士の意見により構成されています。作物の栽培品目から水やり、収穫などに関する事項、新しい会員 の勧誘から懇親会など。近隣住民の迷惑にならないよう細心の注意を計るとともに、イベントとして春のレンゲ祭り、夏のひまわり畑 やソーメン流し、年末の餅つき大会、新年の凧あげ大会など等を行っています。

現在9ヵ所の菜園は、それぞれの地理的特徴を生かして、夏野菜や葉物野菜、西瓜や面積の広い原田菜園では稲を栽培しており、田植えや稲刈り脱穀に多くの方々が参加されます。
野菜の直売ならびに提供
収穫された野菜は、朝市で近所の方々に買っていただいたり、子ども食堂への提供しています。また農業の六次化として、さつま芋から芋焼酎、シークワサービール、じゃがいもや玉ねぎからコロッケを作ってみました。

2018/12赤い羽根基金より助成金が交付され、移動販売車を購入、地理的に買い物困難なお年寄りに新鮮な野菜の直売ならびに、安否確認に役立てています。
ユニバーサル菜園として運営
認知症や障害のある人など誰でもが参加できるように、畝幅も車椅子が通れるように広くしており、通り道には廃レンガを会員が4ヵ月かけ約5000枚のレンガを引き詰めました。

地域福祉活動の担い手の養成
これまでの地域社会の担い手は女性が中心でした。定年後の男性の居場所としてい心地よい社会参加の場として「豐中あぐり」をスタートさせました。

地域共生ホーム「和居輪居(わいわい)」の運営と管理